旅客船「深日洲本ライナー」16日に運航開始 淡路島ー大阪・岬町を1日4往復、春休みの需要期待

洲本港と深日港をつなぐ深日洲本ライナー(洲本市提供)

 兵庫県洲本市の洲本港と大阪府岬町の深日港を1時間弱で結ぶ旅客船「深日洲本ライナー」の今年の運航が16日に始まる。春休み期間中は初めて。乗船予約をインターネットと電話で受け付けている。

 両港を結ぶ航路は1999年まで約50年間運航されたが、明石海峡大橋開通などの影響で利用者が減り、廃止された。一方、観光の発展や防災航路としての活用に向け、国の補助を受けて岬町が2017年から社会実験として運航を開始。18年に洲本市も加わった。

 23年は、ゴールデンウイーク中の5月3日から11月5日までの土日・祝日など64日間に運航。利用者は合計9487人で1便当たり19.6人と過去最高を記録した。洲本市企画課は「年々認知度が上がっている。ある程度浸透してきたのではないか」と受け止める。

 今年の運航は16日から11月4日までの土日・祝日と盆の81日間で、1日4往復を予定。春休み期間中の運航について、同課は「家族連れに来て滞在してもらえれば、まちの活性化が期待できる。入試が終わったり新学期を控えたりして、リフレッシュしたい人にも使ってほしい」とする。

 片道中学生以上1500円、小学生500円、スポーツサイクル積み込み300円。往復などの割引も。ネット予約は公式サイトから。洲本市企画課TEL0799.24.7614(荻野俊太郎)

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