東京Vの齋藤功佑「やるべきことをやることが大事」…勝ち点奪取へ継続・修正を説く

有観客では初の埼スタでの一戦に臨む齋藤功佑[写真:©超ワールドサッカー]

東京ヴェルディのMF齋藤功佑が、今季初勝利を目指す浦和レッズ戦へ意気込みを語った。

16年ぶりJ1に復帰した東京Vは、1993年のJリーグ開幕カードの再現となった、横浜F・マリノスとの国立競技場での開幕戦を1-2で落とした。

ここ数年、J1のトップ・オブ・トップに位置する相手に先制点を奪い、前半は攻守両面で圧倒する戦いぶりを見せたが、後半終盤の連続失点によって最後は地力・勝負強さを見せつけられる形となった。

それでも、齋藤は「自分たちが準備して積み上げてきた部分はしっかりと出せた」、「あれをベースに成長していければ、良いシーズンになる」とポジティブに開幕戦を振り返った。

そして、3日に埼玉スタジアム2002で行われる明治安田Jリーグ第2節の浦和戦に向けて意気込みを語った。

横浜FC時代にも埼スタでプレー経験のある齋藤だが、当時はコロナ禍で無観客開催だったこともあり、5万人以上の来場が見込まれる完全アウェイでの戦いは今回が初めての経験になるという。

「めちゃくちゃ楽しみですね。自分は横浜FCのときもやりましたけど、そのときは無観客だったので…。埼スタのあの雰囲気は初めてですけどすごい楽しみです。国立のときもあまり声が届かなかったりしましたけど、その中でも積極的にコミュニケーションをとって、言う側と聞く側がお互いを意識しながら、コミュニケーションを取ることが大事だと思います」

また、「ちょっと変わっている」と評する横浜FC時代の同僚であるMF松尾佑介との対戦に向けては「まずは早い。それプラス、チャンスメイクもできるし、クロスとか足元の技術もしっかりしてると思いますし、相手の嫌なことできる選手なので脅威になる」と警戒を示す。

開幕戦では今後の戦いに向けて大きな可能性を示した一方、残留を重要な目標に掲げる状況においてはシーズン序盤での勝ち点獲得が求められるところだ。

齋藤は、昨季から継続する堅固な守備を維持しつつ、ボール保持・最後の精度をキーワードに勝ち点奪取を誓った。

「(ゲーム運びの課題は)メリハリが大事だと思っていて、後半押し込まれたのは、自分たちが頑張って守備した後のボールをまた拾われて二次攻撃、三次攻撃に持ち込まれたのが、押し込まれた要因だったと思います。どこかで組織として共通認識を持ってロングボールを蹴るのであれば、セカンドボールを拾うとか、そういうポジションをしっかり取るなり、繋ぐなら繋ぐで、ちゃんと立ち位置を取るというメリハリはもうちょい共通認識で高められる」

「良いサッカーすることが目的じゃないと監督も言っいたと思いますけど、本当にポイントを稼いでいかなきゃいけない中で、経験が少ない若手が多いですけど、こういった経験をしっかりと次に、同じミスを繰り返さないように試合の終わらせ方とか、試合の運び方っていうのは、学んでいかなきゃいけないなと思います」

「J1なのでどこのチーム相手でも難しい戦いになりますが、そこから勝ち点を取っていかなければいけないです。守備の部分はこの前をベースにやっていければ、抑えれると思いますし、あとは決め切るところを大事にしていければいいかなと思います」

「ここで勝ち点を重ねないと、自信を失っていきますし、そういう意味でも勝ち点がすごい必要だと考えています。とはいえ、やっていくことは変わらないというか、しっかりと課題を見つめ直してやるべきことをやることが、勝ち点を取る上で大事だと思うので、そこにフォーカスしてやっていきたい」

© 株式会社シーソーゲーム