きょうは楽しいひなまつり 桃の節句、華やかな人形ずらり/八戸・更上閣

かわいらしい着物を着て、ひな壇飾りを眺める親子=2日、八戸市の更上閣
華やかなひな壇飾りを前に記念撮影する親子連れ=2日、八戸市の更上閣

 3月3日は桃の節句。青森県八戸市の国登録有形文化財「更上閣」では江戸時代から現代までのひな人形など約500体が並ぶ「ひなまつり展」が開催中で、2日は、家族連れらが歴史ある和風建築の建物で華やかな雰囲気を楽しんだ。

 更上閣の指定管理者三八五交通(小笠原修社長)が開催し15回目。江戸時代の享保雛(きょうほうびな)や明治の古今雛(こきんびな)、つるし飾りなどのほか、歌手の淡谷のり子さんが幼少期に飾っていたという御殿飾りなども会場を彩った。子どもたちは着物の着付けをしてもらい、豪華なひな壇飾りを前に記念撮影を楽しんでいた。

 市内から家族で来ていた犹守紗和ちゃん(6)、美和ちゃん(2)、優和ちゃん(4カ月)の3姉妹はあでやかな衣装におすまし顔。長女紗和ちゃんは「お人形がきれい。(多すぎて)全部見るのが大変」と笑顔で話した。熱心に見学していた70代主婦は「家では飾る機会も減ってしまった。建物の雰囲気もよく気持ちが穏やかになる」と目を細めた。

 同展は24日まで。3日はつるし飾り作りのワークショップを行う。

© 株式会社東奥日報社