突然の来訪に「これで目隠しはバッチリ♡」物を【カラボ】に入れて隠したはずが → 汚部屋に逆戻り!?

いつもきれいな部屋にしていたいと思っても、つい洋服や小物が増えて散らかってしまうことはありませんか? そんな時に急な来客があったりすると焦ってしまいますよね。片付けが苦手な私の知人Jさんは、散らかった部屋を片付けようと工夫したのですが……? 何があったのか、Jさんから詳しく話を聞きました。

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片付けが大の苦手

Jさんは当時結婚して、新居に引っ越したばかり。片づけが苦手なJさんは、ハサミやボールペンなど普段よく使う小物や、化粧品の収納が上手にできず、部屋が散らかっていることに悩んでいました。

「そうだ! 収納ボックスを買おう! 」
Jさんはホームセンターで3段のカラーボックスを数個購入し、なんとか小物類を収納することができました。

しかし毎日使っているうちについ片付けがおろそかになり、カラーボックスの中はごちゃごちゃに。使ったら元の場所に戻せば良いのはわかっているのですが、ついそのまま放り込んでしまうのでした。
「これじゃ誰も呼べないや……」
ちょうど仕事が忙しい時期でもあり、暇になったらまた片付ければいいか、とそのままにしてしまいました。

急にお客さんが来ることに

そんなある休みの日、Jさんの家の近くに買い物に来ている義母から「近くにいるから新居に寄りたい」と連絡がありました。
「ああ、別にいいよー」
旦那さんが気軽にOKしてしまったため、数時間後には義母と一緒に買い物に出かけていた義妹、そして5歳の甥っ子が家に来ることになってしまったのです。

「もう、なんで勝手にOKすんのよ……」
Jさんは散らかった部屋を見渡し、とりあえず寝室の押し入れに物を押し込もうとして、はっと気づいたことがありました。
「絶対ここも開けるよね」
5歳の甥っ子は今やんちゃ盛り。「ここは入らないでね」と言ったところで、絶対に家じゅうのドアを開けて探検したがるであろうことは予想がつきました。

「あ、そうだ!」
Jさんはテーブルクロス用に買っておいたオシャレな布を押し入れから取り出し、ごちゃごちゃにものが詰め込まれたカラーボックスの上から被せて隠しました。

そしてその上にぬいぐるみや写真立てを置いて、さりげなく布を押さえました。
「これで目隠しはバッチリ!」
Jさんは安心して義母たちを待つことに。

甥っ子の暴挙

「いらっしゃいませ!」
「あらー、キレイにしてるじゃない!」
義母と義妹は目隠しの布のおかげで、キレイに片付いたように見えるリビングを見て言いました。

「こんにちは!」
甥っ子は元気よく挨拶をしたあと、案の定家の中を探検するといって走り回ります。
「もう、ちらかしちゃダメよ」
「まあ、好きにさせてあげましょ」
余裕ぶってそう言ったものの、Jさんは内心ヒヤヒヤしていました。

「あ、クマさんだ!」
甥っ子が目隠し布の上にあるクマのぬいぐるみを発見し、ちいさな手を伸ばします。
「あー!!!」
ぬいぐるみが5歳児には少し高いところにあったため、甥っ子が転びそうになり、その拍子に目隠し布を引っ張りました。
「あ、ヤバい!」
甥っ子は転ばずに済んだものの、目隠しの布はずるりと落ちてぬいぐるみや写真立てが床に転がり落ち、ごちゃごちゃのカラーボックスが丸見えに。

「えっと……なんか、ゴメン」
義妹が気まずそうに目隠しの布を拾いました。
「忙しいとは思うけど、お片付け、頑張ってね」
義母に少しあきれ顔でそう言われ、Jさんは顔が熱くなるのを感じたそうです。

その後Jさんは片付け上手の義母にみっちりと整理整頓を仕込まれ、今はとても片付いたお部屋で暮らしているそうです。

やはり付け焼き刃の目隠し収納ではすぐにボロが出てしまいますね。普段から整理整頓を心がけましょう。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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