輪島市西部にある猿山岬灯台が能登半島地震の影響で、傾いたことが分かった。七尾海上保安部によると、傾き具合は1~2度で、灯台の光の到達距離が、やや短くなっている可能性がある。
猿山岬灯台は海抜200メートルの場所に建設され、1920(大正9)年に点灯した。光の届く距離は約38キロで、機械の自動化で無人となっている。
長期間、孤立集落となっていた皆月地区の先にあり、2月中旬に職員が現地で確認したところ、簡易な水平機で傾いていることが分かった。灯台までの遊歩道には1メートルの段差や崩れた土砂が道をふさいだ場所もあった。
灯台が傾いたことで、沖合を航行するフェリーなどから見えない可能性もあるため、海上保安庁が周知を図っている。