日本初輸入! トロピカルな味と香りの「インドネシア産スペシャルティコーヒー」 仕掛人が語る思い

国内ではじめて輸入される、インドネシア産スペシャルティコーヒーの生豆とは?

兵庫県加古川市で自家焙煎したコーヒー豆の卸・小売りを行う『Kotobuki焙煎』が、国内で初めてインドネシア産スペシャルティコーヒーの生豆を直輸入し、販売を開始する。オーナーの田村寿之さんに話を聞いた。

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【写真】厳しい環境下でコーヒーを育てる、現地農園スタッフ

コーヒー好きが高じて2020年に会社員から転身、コーヒーショップを開いた田村さん。アフリカや南アメリカからダイレクトトレードで輸入したコーヒーの生豆を自ら焙煎し、常時約20種類を店頭やオンラインショップで販売。店頭では試飲してから購入できるサービスも行っているという。

「コーヒーの味を決めるのは、他でもない豆。コーヒー農園の皆さんが手間暇をかけて育てた豆だからこそ、美味しいのです。お客様には、豆ができるまでのストーリーや生産者の思いもお伝えしたいと思っています」(田村さん)。

日本初となるインドネシア西ジャワ島・ラヒャン農園の「ナチュラルプロセスコーヒー豆」の輸入は、1年半に及ぶ交渉を経て実現にこぎ着けた。やり取りは主にインターネットを通して行い、昨年11月には現地にも足を運んだ。

標高約1500メートル、ジャングルの中にある農園で田村さんが目にしたのは、厳しい環境下でも一切の妥協を許さないスタッフたちの手仕事。家族で経営する小規模農園のため収穫量は限られているものの、サンプルを試飲した際バナナのように甘く、トロピカルな風味に衝撃を受けたという。その美味しさはコーヒー豆の品質を評価するQグレーダーのカッピングスコアで88点という高得点を獲得し、スペシャルティコーヒーとして認定された。

田村さんは、この希少なコーヒー豆をクラウドファンディングで販売することを決意。他にはない味わいを広く知ってもらうだけでなく、貧困や環境破壊などさまざまな問題を抱えるコーヒー生産地の現状を伝え、サポートしたいという思いがあった。

「正当な取引ができず経営破綻に陥ってしまうケースも多い。1杯のコーヒーができるまでに生産者の過酷な労働があることを知り、私たち消費者がきちんと対価を支払うことが大切だと考えています」と田村さん。集まった資金の一部は作業用の長靴やトランシーバーなどラヒャン農園で使用する消耗品や、農園が近隣小学校に寄付している文房具の購入費に充てる予定だという。

リターンにはコーヒー豆のほか「収穫期のコーヒー農園見学」や「コーヒーの木のオーナー権」なども用意している。支援募集は、2024年3月27日(水)午後11時59分59秒まで。

※ラジオ関西『羽川英樹ハッスル!』2024年2月22日放送回、「ハッスル応援団」より

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