被災地の現状に理解深める 城南信金こうゆう会が福島県双葉町など浜通り訪問

浅野撚糸双葉事業所でタオルを品定めする参加者

 東京都の城南信用金庫の顧客でつくる城南こうゆう会は2、3の両日、浜通り地方を訪れ、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に向かって歩む被災地の現状に触れている。

 城南信金は昨年4月に双葉郡を視察し、被災地と全国の交流拡大につなげようと顧客との旅行などの事業を検討してきた。今回が第1弾となった。

 川本恭治理事長ら約50人が参加した。初日は福島県双葉町の浅野撚糸双葉事業所や東日本大震災・原子力災害伝承館、浪江町の震災遺構・請戸小を訪問。このうち浅野撚糸双葉事業所では伊沢史朗双葉町長が出迎え、「環境が厳しいから諦めるのではなく、復興に向けて職員と一丸となって取り組む」とあいさつした。城南こうゆう会の山口敏郎会長は「震災を風化させず、支援の輪をさらに広げていきたい」と語った。

 3日はいわき市のいわき・ら・ら・ミュウなどを見て回る。

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