よみがえるセンバツの記憶 戦前から前回大会まで、バットやユニホーム展示 18日の開幕控え甲子園歴史館

ずらりと並ぶ今年のセンバツ出場校のユニホーム=西宮市甲子園町、甲子園歴史館

 18日に開幕する第96回選抜高校野球大会を前に「センバツ企画展2024」が、兵庫県西宮市甲子園町の甲子園歴史館で開かれている。今大会の出場校のユニホームや報徳学園(西宮市)が準優勝した前回大会を振り返る展示などが並ぶ。4月7日まで。(池田大介) ### ■今年は「初優勝」コーナーも

 大会前に毎年開かれており、今年は「初優勝」コーナーを設置。智弁学園(奈良県五條市)が初優勝した大会で村上頌樹投手(現阪神タイガース)が当時使っていたグラブや、阪神・淡路大震災の年に初出場して頂点に立った観音寺中央(当時、香川県観音寺市)の優勝メダルなどが飾られている。

 前回大会を振り返る展示では、優勝した山梨学院(甲府市)の寄せ書きボールや報徳学園の堀柊那主将(当時)のバットが並ぶほか、優勝旗と準優勝旗のレプリカ(複製品)も展示しており、今大会の開会式直後から決勝戦前日までは実物が飾られる。他にも戦前に台湾代表として初めて甲子園に出場し、準優勝した嘉義農林の試合球なども展示されている。

 来場者は思い入れのある高校のユニホームやバット、ボールをスマートフォンで撮影したり、前回大会を振り返る映像に見入ったりしながら迫る本番に胸を躍らせていた。

 家族旅行で東京都から訪れた小学6年の貝阿弥陸君(12)は「バットやグラブの傷などから熱戦を感じ取った。いつか自分も甲子園に立ちたい」と話した。

 午前10時~午後6時。大会期間中は午前9時に開館。月曜休館(試合開催日は開館)。大人900円、高校生700円、中学生以下500円(3歳以下は無料)。甲子園歴史館TEL0798.49.4509

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