ガザ支援物資搬入に協力要請 安保理、イスラエルに

1日、パレスチナ自治区ガザ中部デールバラハで、食料の配給を受けるために何時間も並ぶパレスチナ人(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は2日、パレスチナ自治区ガザで2月29日に支援物資に殺到した住民ら100人以上が死亡したことを巡り、報道声明で「深刻な懸念」を表明した。食料不足が危機的状況になっているとして、人道支援物資が「迅速かつ安全に届けられる」ようにイスラエルに協力を要請した。

 声明は、全ての紛争当事国は国際法や国際人権法を順守しなければならないと指摘。ガザの住民は食料不足に直面しているとして、生存に不可欠な基本的サービスや人道支援を奪うことを控えるよう求めた。

 安保理では、米国が「即時停戦」を求める決議案や声明には反対姿勢で、今回の声明にも盛り込まれなかった。

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