甘み濃厚、幻のイチゴ「清水いちご」のスイーツ人気 完熟後に収穫、今が旬 明石の洋菓子店

清水いちごをたっぷり使った商品=明石市本町1、くるみや本店

 兵庫県明石市の洋菓子店「くるみや」(本店・同市本町1)で、甘みが濃厚な「清水いちご」を使う商品が人気だ。清水いちごは完熟後に摘み取るため出荷量が少なく「幻のイチゴ」と呼ばれており、タルトやケーキは「この季節を待っていた」と常連客に喜ばれている。

 清水いちごは同市魚住町の清水地域で作られ、くるみやは10年ほど前から使い始めた。次第においしいと評判が広まり、さまざまな商品を開発。菓子が売れることで取引農家の生産量も増えてきたという。

 生で使う商品は毎年、冬から春にかけて販売する。3月は大小の粒が混じって、タルトやシュークリーム、ショートケーキ、プリンアラモードなど商品の種類の多さがピークだという。取締役の森本賢一郎さん(43)は「旬のおいしいものをおいしい状態で食べて」と話す。

 今シーズンは12月中旬から販売している。4月後半か5月初めまでの見通し。値段はショートケーキ864円(税込み)など。加工品は生チョコやソフトクリーム、ジャムもある。本店のほか明石駅店(ピオレ明石東館内)、明舞店(松が丘2)でも販売している。本店TEL078.911.2468(森 信弘)

© 株式会社神戸新聞社