マカオ、カジノ高利貸しに絡む事件が2件相次ぎ発生…中国人の男7人逮捕

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

 マカオ司法警察局は3月1日、近日カジノ高利貸しに絡む事件が2件発生し、中国人(中国本土居民)の男7人を逮捕したと発表。

 1件目は、2月28日に高利貸しに監禁されたという中国本土からマカオを訪れていた男性が中国本土に所在の友人を通じて同局に通報して発覚したもので、同局が救出に成功。この男性は高利貸しの男1人からカジノ資金として2万香港ドル(日本円換算:約38万円)を借り、相手側2人の監視下でコタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ施設でギャンブルに興じたが、最終的に負けて返済不能となったところ、同じエリアにあるホテル客室内に監禁され、室内にいた男らから暴行を受け、友人に返済協力を依頼する電話をかけた際に助けを求めたという。同局が被害者救出のため現場へ突入した際、部屋の中にいた高利貸しグループの男2人を逮捕。またホテル警備員が本件に関わった仲間の男1人の身柄を取り押さえ、同局に引き渡したとのこと。被疑者3人のうち2人は犯行を認めたが、1人については高利貸し及び暴行への関与は否認しているとした。

 2件目は2月26日午前、同局がコタイ地区で防犯パトロールを実施した際に発見に至ったもので、警察官がカジノテーブルを囲んでいた5人の様子がおかしいことに気づいて監視を続けたところ、5人のうち4人が高利貸し、1人が高利貸しから金を借りた人物とみられ、ゲームで勝った際に利息分のやり取りが確認されたことから4人を逮捕。4人は1時間余りの間に11万香港ドル(約211万円)の利息を取っていたという。逮捕時、4人は合計約180万香港ドルの現金とゲーミング(カジノ)チップを所持しており、余罪があるものとみて捜査を継続するとともに、監視カメラ映像から本件に関わった少なくとも2人のメンバーが逃走中として行方を追っているとした。

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