なめこはアイドル! 高崎倉渕中生が考案キャラでナメコPR 群馬や近県のフレッセイに36種類ポップ

 高崎市倉渕地域特産のナメコをPRして地元の活性化につなげようと、高崎倉渕中の1年生がオリジナルキャラクター「なめくらちゃん」を考案し、販促用のポップを作成した。スーパーを運営するフレッセイ(群馬県前橋市)の群馬、埼玉、栃木3県の全50店舗にポップを順次設置してもらい、郷土のキノコの魅力を広範囲に発信する。

 全部で36種類のポップを作成。なめくらちゃんのイラストと共に独特の食感の理由や学名といったうんちく、おいしい食べ方、生産地域の紹介、「なめこは倉渕のアイドル」などのキャッチフレーズをそれぞれに盛り込んだ。

 企画した生徒たちが2日、高崎市のフレッセイ上並榎店を訪れ、キノコ売り場に飾り付けた。渡辺明店長は「かわいらしいポップで売り場が目立つ」と喜んだ。

 ポップ作成に取り組んだ原田藍瑠さん(13)=写真右=は「おいしい倉渕のなめこを知ってもらい、ぜひ遊びに来てほしい」と呼びかけた。なめくらちゃんをデザインした下平恵舞さん(13)=同左=は「私の絵で倉渕の活性化につながったらうれしい」と話した。

 同校では本年度、観光や空き家活用、文化遺産などの課題をテーマに掲げ、全校生徒がグループごとに活性化策を考えた。校内発表を聞いた地元のチンゲンサイ生産者、鈴木康弘さん(56)が感心し、農家らでつくる「くらぶち草の会」と共に同社に声をかけて実現した。

 20年前に首都圏から就農した鈴木さんは「移住者だが、私自身も活性化のために何かしたいと思っていた。思い付かない面白い視点で考えてくれた」と期待を寄せた。

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