【速報】ウクライナの義足兵が完走 東京マラソン

ロシアの侵攻に苦しむ母国の国旗を掲げ、ウクライナの負傷兵が義足で42・195キロを走りきった。3日に東京都内で行われた東京マラソンに参加したロマン・カシュプルさん(27)は、所属部隊の紋章が入った国旗を手に「団結してウクライナをサポートしなければならない」と訴えた。カシュプルさんは2019年5月、任務中に地雷を踏み右膝下を切断した。だが、「人生を全力で生きるべきだ」との前向きな思いでリハビリに励んだ。22年に負傷兵への資金援助を求めるプロジェクトを立ち上げ、世界中でレースに参加する。沿道の日本人からは「ウクライナに栄光あれ」とウクライナ語で声援を受け、カシュプルさんは「感動した」と感慨深げな笑みを浮かべた。「亡くなった方のことを考え、さらに頑張らなければならない」と、今後の活動へ意欲を燃やした。

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