春告げ馬、鈴の音鳴らし軽快ステップ 伝統行事「初午祭」にぎわう 霧島・鹿児島神宮

鹿児島神宮の参道を堂々と進む鈴かけ馬=3日、霧島市隼人

 鹿児島県霧島市隼人の鹿児島神宮で3日、南九州に春を告げる伝統行事の「初午(はつうま)祭」があった。華やかに飾り付けられた鈴かけ馬がおはやしに合わせ軽快にステップを刻み、10万人以上の見物客でにぎわった。

 国の無形民俗文化財で、470年以上続くとされる。親馬とポニー17頭が近くの保食(うけもち)神社でおはらいを受け出発。総勢1500人の踊り連とともに本殿前まで約700メートルを練り歩いた。

 神宮一帯の宮内地区自治会は約150人で初参加。地蔵原勇実行委員長(69)は「地元パワーで盛り上げられた」と喜んだ。

 隣接する宮内小学校では、70年前から初午祭の日に開催する「うどんバザー」が4年ぶりに復活。体育館で6年生児童が手際よく配膳し、うどん1800食とおにぎり800食を売り切った。

〈別カット〉鹿児島神宮の参道を堂々と進む鈴かけ馬=3日、霧島市隼人

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