「つぶれないで」「できることしたい」1800人大声援 経営危機公表のB2青森ワッツ

後半、ワッツの追い上げに歓声を上げるブースターたち

 青森ワッツの運営会社の経営危機が明らかになった記者会見から一夜明けた3日、ワッツのホーム戦には今季2番目の多さとなる1798人のブースターが来場し、選手たちに声援を送った。

 3月以降の今季ホーム戦は2階席無料ということもあり、この日は試合開始の2時間以上前から多くのブースターが訪れた。選手たちのグッズがそろった物販ブースなどもにぎわいを見せた。

 家族と共に2階席から応援した青森市の公務員会津徳久さん(31)は「チームがなくなったら悲しい。身近にプロチームがあるのは子どもたちにとってもいいこと。グッズ購入など、できることはしていきたい」。

 ホーム戦で、ワッツの巨大な旗を掲げて場内を走る名物フラッグランナー「ヒロちゃん」こと中田裕幸さん(56)=八戸市=は「ただただつぶれないでくれ-という気持ち。金銭的なサポートは難しいが、フラッグランなどを通してワッツ全体を盛り上げたい」と語った。

 ブースターの後押しもありワッツは4連勝。試合後のセレモニーでPG常田は「ブースターの皆さんのおかげで戦えている-というのをあらためて自覚した」と謝意を示した。

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