BABYMETAL、MOMOMETALの聖誕祭を2DAYS完遂 主催フェス〈FOX_FEST〉開催決定

BABYMETAL(ベビーメタル)が、MOMOMETALの“聖誕”を祝うライヴ〈BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM〉を3月2日(土)、3日(日)に神奈川・横浜アリーナにて2DAYS開催しました。

2023年は、全世界25ヵ国を回り、国内外で通算94公演を実施し、フェスやゲストアクト出演を除くヘッドライン・ツアーの総動員数が24万人を超える最大規模のワールド・ツアーを敢行したBABYMETAL。その日本凱旋公演として、今年最初のアリーナ公演となった今回のライヴには、2日間を通して、約30,000人の観客が集結しました。MOMOMETAL20歳最後となる3月2日(土)を「20 NIGHT」、誕生日当日となる3日(日)を「21 NIGHT」と銘打ち、各日セットリストが異なる規格外でスペシャルな演出とともに熱狂ライヴを披露しました。

[ライヴ・レポート]
メインステージとセンターステージが設置された会場で、ドレスコードの「神器」を身にまとった期待と熱気に溢れるオーディエンスが待つ中、暗転。「諸君、首の準備はできているか?」「LEGEND - MMの幕開けだ!」のオープニングとともに「20 NIGHT」が、BABYMETALの名刺的一曲「BABYMETAL DEATH」で始まった。十字架に磔にされたSU-METAL、MOAMETAL、MOMOMETALの3人がメインステージに登場すると、早くもBABYMETALワールドへと誘われていく。

続く「メギツネ」は、メンバーの気迫がより近くで感じとれるセンターステージで披露された。SU-METALのしなやかな歌声とともにコールアンドレスポンスで会場のボルテージが一気に上がり、更にハイテンションな「DA DA DANCE (feat. Tak Matsumoto)」に突入。バブリーなダンスナンバーから一転し、今度は、別の世界線へワープしたかのようなエキゾチックなイントロが鳴ると異国感漂う「Shanti Shanti Shanti」が続き、「Kagerou」では、グルーヴ感溢れるパフォーマンスに会場が揺れた。久しぶりに3rdアルバム「METAL GALAXY」から3曲立て続けに披露され、BABYMETALのバラエティーに富んだ音楽性を凄まじい展開の早さで表現していく。

神バンドの演奏が鳴り響いた後は、再びメインステージに戻り巨大LEDと照明の演出が映える「MAYA」と「BxMxC」が披露された。「シンコペーション」のパフォーマンスに会場が沸くと、舞台はセンターステージへと移り、オーディエンスのコーラスのシンガロングとともに「Monochrome」では、来場者全員に配布された「神器」のライトの美しい光の世界が広がった。昨年の夏以降、フェスやワールドツアーですっかりお馴染みとなった三味線の音が流れてくると、神バンドのソロが続き、BABYMETALは花道を戻りメインステージへ。「メタリ!! (feat. Tom Morello)」の威勢の良い「どっこいしょ!」や「わっしょい!」の掛け声とともに誰もがお祭り騒ぎのカオスに飲み込まれ、SU-METALの「Everybody get low~」のMCで、オーディエンスがしゃがむとMOMOMETALのトラディショナルJ-RAPパートの後の「Are you ready?」のデスボイスで会場が爆発的な盛り上がりを見せ、ライブは終盤に入った。

今年リリースから10周年を迎えた1stアルバム「BABYMETAL」より「ギミチョコ!!」と「ド・キ・ド・キ☆モーニング」で原点回帰を果たすと、ファンのためのアンセムソング「THE ONE」が全てを包み込むかのように鳴り響き、会場がひとつになった。暗転し、しばらくすると、いよいよ、この日の主役であるMOMOMETALがパイプオルガンの音とともに天空からゴンドラでセンターステージに降臨し、20歳の聖誕の儀式が執り行われた。「ヘドバンギャー!!」の中盤でSU-METALのマイクがMOMOMETALに受け渡されると「ヘドバン!ヘドバン!」と祈りにも似たようなヘドバンが続き、「二十歳の夜」Versionの「ヘドバンギャー!!」が披露された。キュートボイスとデスボイスを瞬時に切り替えるMOMOMETALらしい歌声にオーディエンスからはMOMOMETALの聖誕を祝う歓喜の声が上がった。法螺貝と合戦の音が会場に響くと舞台はメインステージに戻り、フラッグを使った凛々しいパフォーマンとともに「Road of Resistance」が最後に披露された。「We are!!」「BABYMETAL!!」のコールアンドレスポンスで1日目の「20 NIGHT」が終幕した。

2日目の「21 NIGHT」は、またしても、ライブの導入ソングとなっている「BABYMETAL DEATH」で幕が開けた。続く、「Distortion (feat. Alissa White-Gluz)」と「PA PA YA!! (feat. F.HERO)」で、舞台をセンターステージへ移すと、早くもライブモード全開となった。久しぶりに披露された「Elevator Girl」と「ヤバッ!」では、新鮮さもあいまってハイスピードな展開にオーディエンスが奮起。神バンドのソロコーナーに引き込まれるとオーディエンスからクラップが起こり「Believing」がメインステージで披露された。

続く「Brand New Day (feat. Tim Henson and Scott LePage)」では、幻想的な映像演出に引き込まれていった。3rdアルバムより「Starlight」が披露されると、宇宙の広がりを感じさせるようなSU-METALの切なさが漂う真っ直ぐな歌声と透明感溢れる輝かしいコーラスが会場に溢れ、そのまま、同じ世界線で神々しさを称えながら「KARATE」へと曲が繋がりセンターステージへと舞台を移した。意外な展開に新しい景色を見るような時間が過ぎていくと、聞きなれた三味線の音とともに、神バンドのソロがメタ村の夏祭りへとオーディエンスを誘い、パワー全開で「メタリ!! (feat. Tom Morello)」が披露された。昨日と同じ流れで、初期の楽曲「ギミチョコ!!」と「ド・キ・ド・キ☆モーニング」が変わらぬBABYMETALらしさをたたえながら磨きのかかったパフォーマンスに魅せられるとライブは「THE ONE」で終盤を迎えた。

「21 NIGHT」ではどのような聖誕の儀式が執り行われるのかオーディエンスが待ちわびる中、MOMOMETALの誕生日でもある3月3日の桃の節句に桃太郎をかけたストーリームービーが流れると、マーチングバンドのBGMにのせて天空からMOMOMETALがセンターステージへと舞い降り、「META!メタ太郎」が披露された。MOMOMETALがセンターで歌い始めるとオーディエンスは驚きと喜びに溢れた声援をおくった。SU-METALがメインボーカルを引き継ぎ、センターステージで3人が回りながら歌うとオーディエンスの大合唱が巻き起こった。大興奮の中、暗転すると、舞台はメインステージへと戻り、全てを受け止め、締め括る壮大な宇宙と未来へ向けた歌「Arkadia」が躍動的なラストを飾り、2日目の幕が下りた。

BABYMETALは、今後、大規模なワールドツアーのファイナルとなる初の沖縄公演「BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - 43」を開催する。また、5月25日(土)、26日(日)にさいたまスーパーアリーナにて「FOX_FEST」と題されたBABYMETAL主催のフェスが開催されることがアナウンスされた。メタルコア/エレクトロニコア界で、その名が知れ渡ったドイツのパーティ・バンドELECTRIC CALLBOYとテキサス州で結成されたインストゥルメンタル・プログレッシブ・メタルバンドPOLYPHIAが「FOX_FEST」へ出演することが決定した。後日、追加の出演者が発表されるとのことなので、引き続き、オフィシャルサイトをチェックしよう。そして、今回、横浜アリーナで開催された「BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM」のパフォーマンスを、「20 NIGHT」 を3月30日(土)午後6:30に、「21 NIGHT」を4月27日(土)午後10:00にWOWOWで独占放送・配信することが決定したのでこちらもお見逃しなく!

Photo by Taku Fujii
Photo by Takeshi Yao

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