平和首長会議への加盟 佐世保市に求める 市民団体が署名活動 長崎

佐世保市に平和首長会議への加盟を求める活動に署名する通行人(左)=佐世保市島瀬町

 長崎県佐世保市に対し、核兵器廃絶を目指す国内外の都市でつくる非政府組織(NGO)「平和首長会議」への加盟を求める署名活動が、同市中心部の四ケ町アーケードであった。261筆が集まり、宮島大典市長に提出する予定。同会議を巡っては京都府八幡市が2月、加盟の意向を示しており、佐世保市は全国の基礎自治体で唯一未加入となる見込み。
 同市の加盟を後押しし、核廃絶の機運を高めようと、長崎、佐世保両市民らでつくる任意団体「未来アクション長崎2030」が主催した。宮島市長は2月の定例記者会見で「市民や市議会の意見を聞きながら、検討を続けたい」と話しており、署名で民意を伝える狙いもある。
 メンバー約10人が「核廃絶に向けた署名をしています」などと協力を訴えた。米海軍佐世保基地の軍人ら市内に居住する米国人向けに、英語で説明を書いた板も掲げた。
 署名した同市の無職男性(66)は長崎原爆の被爆2世といい「日本は核廃絶に向けた動きが遅れている。(市の加盟に向けて)市民も協力した方が良い」と話した。

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