ヘイリー氏が首都で初勝利、共和予備選 トランプ氏優位変わらず

Gram Slattery

[ワシントン 3日 ロイター] - エジソン・リサーチによると、米首都ワシントンで3日に行われた共和党予備選は、ヘイリー元国連大使が勝利した。指名争いで同氏の勝利は初めて。

ヘイリー氏の得票率は62.9%、トランプ前大統領は33.2%だった。ヘイリー氏は代議員19人を得る。指名獲得には1215人が必要。

ヘイリー陣営の報道官は「ワシントンの機能不全に最も近い共和党員がトランプ氏と彼の(もたらす)混乱を拒否したのは意外ではない」と述べた。

ただ、ヘイリー氏が党の指名を獲得できる可能性は依然として極めて低い。トランプ氏は候補者選びでこれまで8連勝しているほか、世論調査によると今後もほぼ全勝が予想されている。

首都ワシントンは都市部で、大卒者の比率が比較的高い。トランプ氏は教育水準が低い地方を主要な支持基盤とする。

同氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」で、ワシントンDCは代議員がほとんどいないなどとして、意図的に遠ざかったと説明した。

5日には指名争いの大きなヤマ場となる「スーパーチューズデー」を迎える。15州と米領サモアで予備選・党員集会が行われ、共和党代議員874人の獲得を争う。

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