EXCLUSIVE-独VW電池部門、独自規格の電池セル採用後に上場検討へ

Victoria Waldersee Christina Amann

[ヴォルフスブルク 4日 ロイター] - 独フォルクスワーゲン(VW)の幹部は、電気自動車(EV)向け電池部門の上場について、工場が稼働して「ユニファイドセル」と呼ばれる独自規格の電池セルの採用が始まってから検討する考えを示した。

同社は2022年半ばに電池部門を分社化した。ドイツのザルツギッター、スペインのバレンシア、カナダのオンタリオにバッテリー工場を建設し、それぞれ25年、26年、27年に生産を開始する計画を明らかにしている。

また、それぞれ異なる化学組成を使う3系統の電池セルを25年から少なくとも80%のEVに搭載するとしている。

VWのトーマス・シュマール氏はロイターに「第二段階として、新規株式公開(IPO)が将来の選択肢として残っている。ただ、工場が稼働して、ユニファイドセルが採用されるようになってからだ」と述べ、電池部門の上場は早くて26年になる可能性を示した。

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