東京グレートベアーズ V. LEAGUE MEN最多の8749人が熱狂! 柳田将洋は連勝に「ホームの力を感じた2日間」

最多入場者数更新を記念するボードを手にした柳田【写真:月刊バレーボール】

V1男子7位の東京グレートベアーズが、3月3日(日)に有明コロシアム(東京)で行われた日本製鉄堺ブレイザーズ戦で、V.LEAGUE MEN最多入場者数(2018-19シーズン以降)を更新する8749人を動員した。その応援にも後押しされ、5位の日本製鉄堺ブレイザーズに連勝を飾った

「10000人」プロジェクトと銘打たれた一戦。昨シーズンの同様の試み(2023年3月5日〔日〕、ジェイテクトSTINGS戦)では8142人を集め、当時のV.LEAGUE MEN最多入場者数を更新していた。試合前にはチームのテーマソング『北斗七星』を作成した東京スカパラダイスオーケストラがライブパフォーマンス。華々しい演出と、『北斗七星』の生演奏で選手たちが入場すると、会場のボルテージはさらに上がった。

会場を盛り上げた東京スカパラダイスオーケストラ

フルセットの末に勝利した前日から一転し、この日は終始東京GBがペースを握った。粘り強いディフェンスが機能すると、そこからチーム最多タイの15得点をマークした新加入の後藤陸翔らの攻撃が光る。会場中から注がれるハリセンの応援に力をもらい、日鉄堺BZに連勝した。

今季移籍加入したセッターの深津旭弘は、「こういう試合がしたくて、こういう景色が見たくて移籍を決めた部分もあります。Vリーグ新記録のたくさんのファンの皆さんの前でプレーできたことはほんとうにうれしかったし、今後につながる一戦になったと思います」と充実した表情で語った。

昨シーズンは対戦相手として大観衆の前でプレーした柳田将洋は、「正直、あれぐらいの方が来られたら、ホームでもアウェーでも変わらずモチベーションが上がるのではないかと思っていた」というが、味方として聞く声援はまた違ったという。

「自分たちのホームでファンの方に背中を押してもらうことで結果が出るということは、昨日(2日)と今日(3日)で非常に感じられました。改めてファンであったり、ホームの力を感じながらバレーボールをした2日間になりました」

ホームの歓声を浴びながら勝利【写真:月刊バレーボール】

ふだんからSNSの投稿に力を入れる柳田にとっても、Vリーグ屈指の発信力を誇るチームの取り組みには「これまで個人でそれなりに考えて発信してきたつもりですが、その影響力、またそれが集客に直結するというところはすごく勉強になっていて。学びが多いシーズン」と語る。

その盛り上がりを肌で感じているからこそ、「昨日、今日見てくれたお客さんが次に来てくれないと意味がないと思うので。今日どれだけ楽しんでもらえたか、僕たちのチームを見に来てくれることで今後どれだけ楽しいことが訪れるか、そこが非常に重要だと思っています」と誓った。

この日は今季14勝目で、試合後には背番号「14」の手原紳コーチ兼選手がマイクパフォーマンス。マジックで「ONE FOR All All FOR ONE」と書かれた背中を見せ、「これに尽きます。ありがとう!」と集まったファンに感謝した。そして、熱く呼びかけた。

「去年、新記録を達成してグレベアの歴史の1ページを刻みました。そして、今年また新記録を達成してグレベアの歴史の2ページ目を築くことができました。僕たちがどれだけ頑張ってもリーグ戦に終わりはきます。でも、グレベアのストーリーはもう終わることはありません。これから歴史の3ページ、4ページ、5ページと一緒に築いていきましょう!」

手原は一つ一つの言葉に魂を込めた【写真:月刊バレーボール】

その歴史を更新するためにも、3月9日(土)、10(日)にアリーナ立川立飛(東京)にて行われる6位の東レローズとの連戦は、V・ファイナルステージ進出に向けて負けられない戦いとなる。記録に残る勝利で勢いづき、大一番に臨む。

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