リバプールにおける遠藤航の評価は右肩上がりだ。ただ、そのプレースタイルから、チームへの貢献が必ずしも目立つわけではない。
3月2日に行われたプレミアリーグ第27節、リバプールは敵地でノッティンガム・フォレストに1-0で勝利した。終了間際のアディショナルタイムに決勝点をあげたダルウィン・ヌニェスにスポットライトが当てられたのは当然だ。
だが、リバプール専門サイト『Rousing The Kop』は3日、その直前にポゼッションを奪還した遠藤の功績が大きかったと指摘し、日本代表キャプテンに賛辞を寄せている。
ヌニェスの決勝点はCKからの流れで生まれた。こぼれ球をコスタス・ツィミカスがシュートすると、その跳ね返りはノッティンガム・フォレストのタイウォ・アウォニィの足下へ。ボックス内でボールを保持し、攻撃に転じようとしたアウォニィにプレッシャーをかけたのが遠藤だ。
その結果、ノッティンガム・フォレストはボールを失い、これを拾ったアレクシス・マカリステルが切り返してクロスを入れ、ヌニェスの決勝点をお膳立てしている。
Rousing The Kopは「エンドウのちょっとした、だが非常に重要な貢献だった。(遠藤の関与がなければ)リバプールはポゼッションを取り戻していなかっただろう」と報じた。
「だが、それだけ重要な貢献だったにもかかわらず、誰も気づいていないかのようだった。誰もがヌニェスとマカリステルを話題にしたが、エンドウに言及した人はいない。それは恥ずべきことだろう。彼は評価に値するからだ」
【動画】遠藤の猛プレスが呼び込んだリバプールの劇的決勝弾
同メディアは「エンドウのこういったチャレンジに勝つ能力は本当に見事だ。だからこそ、アンフィールドに来てから彼はカルトヒーローになったのである」と続けた。
「彼が『デュエルキング』として知られているのには理由があるのだ。そしてノッティンガム・フォレスト戦で彼はまたそれを証明したのである。日本代表は何という補強だったのだろうか。2倍以上の価値が十分にある」
ゴールに直接的に関与したときのみならず、一見すると目立たない貢献まで評価されれば、選手としてはうれしい限りだろう。遠藤がさらにリバプールのタイトルに貢献し、それにふさわしい評価を得られることを期待したい。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部