開業で被災地に「明るい話題を」 北陸新幹線、一番列車の乗務員

北陸新幹線金沢―敦賀間延伸開業日の一番列車に乗務する車掌と運転士ら=4日午後、福井県敦賀市

 北陸新幹線の金沢―敦賀(福井県敦賀市)間が開業する16日に延伸区間で上りと下りの一番列車に乗務するJR西日本の車掌と運転士が4日、敦賀駅で報道陣の取材に応じた。能登半島地震の被災地出身の運転士もおり、開業で明るい話題を届けたいと意気込んだ。

 下りの一番列車で、6時金沢発敦賀行きの「つるぎ1号」の新谷均運転士(42)は、震度6強を観測した石川県珠洲市出身。地震で実家は無事だったが、発生後数日間、母親と連絡が取れなかったという。

 上りの一番列車で、6時11分敦賀発東京行き「かがやき502号」の和泉雅寿車掌(41)は「当日は安全第一を心がけ、皆さまに最高の1日を」と話した。

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