3年目の新庄ハムは「台風の目になる」、練習試合の「敵将」も太鼓判 若手投手に「強烈なインパクト」「かなりの底上げ」

プロ野球日本ハムを率いる新庄剛志監督(52)の3年目に注目が集まっている。2022年の監督就任から2年連続でリーグ最下位と低迷。上位進出を狙うため23年オフはフリーエージェント(FA)で山崎福也投手(31)を獲得するなど戦力補強に成功した。元楽天のヘッドコーチで西武、巨人などでコーチを歴任し、オイシックス新潟アルビレックスBCで監督を務める橋上秀樹氏(58)はJ-CASTニュースの取材に対して「台風の目になる」との見解を示した。

「若手のピッチャーがかなり底上げされている印象」

日本ハムは24年3月1日と2日にホーム・エスコンフィールドでオイシックス新潟アルビレックスBCと練習試合を行った。初戦は開幕が内定している伊藤大海投手(26)が今季初登板。第2戦では山崎が登板し、それぞれ無失点に抑え順調な仕上がりを見せた。

敵将としてベンチで試合を見守った橋上氏は、「初戦に登板した伊藤投手は順調に仕上がっているという印象を受けました。スピードガンは150キロをクリアしていましたし、スピードもあり制球を含めて非常に良い内容でした。2戦目に投げた山崎投手も非常に良い内容でした。去年より球威が増している感じさえありました。若干球が上擦っている感じはありましたが、微調整で大丈夫だと思います」と太鼓判を押した。

試合を通して攻撃陣よりも投手陣が印象に残ったという。中でも若手投手に速球派が多く、将来性を感じた投手が数人いたという。

橋上氏は「登板したピッチャーの多くが150キロを超えていまし、若いピッチャーが155キロくらい出していました。若手のピッチャーがかなり底上げされている印象を受けました。素材的に非常に良い若いピッチャーがいるという印象。若いピッチャーのインパクトが強かったですね」と述べ、印象に残った選手に言及した。

「球団として今季の可能性を感じているからこその補強」

若手の中では河野竜生投手(25)と畔柳(くろやなぎ)亨丞投手(20)のインパクトが強く、畔柳は「強烈」だったという。

橋上氏は「畔柳投手は球の切れ、勢いがありました」とし、「身長(178センチ)はあまり高くないが、球が浮き上がってくるようなストレートを投げる。1イニングだけでしたので変化球は評価しづらいが、ストレートだけならスピード、制球ともに1軍でも十分に通用する。2軍ならばストレートだけでも抑えられるでしょう」と高い評価を与えた。

さらに「チームは2年連続最下位なので上がり目しかない。パ・リーグの現状を見ると、オリックスとソフトバンクが戦力的に整っている印象があり、そうなるとAクラスがひと枠空いている。日本ハムは外国人選手を多く補強しているが、球団として今季の可能性を感じているからこその補強だと思います。2年連続最下位からの脱出ということもあるでしょうし、今シーズンは台風の目になるのではないかと思います」との見解を示した。

新庄監督の3年目は24年3月29日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)で開幕する。

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