市民と、コンビに、ファミリーマート♪ コンビニで献血と健康相談 鹿沼市とファミマが初の取り組み

コンビニの駐車場で行われた献血と健康相談

 【鹿沼】包括連携協定を結ぶ市とファミリーマートは2月27日、栄町1丁目の同鹿沼栄町店で、献血と栄養・健康相談を合わせて行う取り組みを初めて実施した。生活に密着しているコンビニの立地を利用し、身近なボランティアを行いつつ健康への意識を高めてもらうのが狙い。2時間で地域住民ら33人が献血に協力し、うち12人が相談を受けた。市健康課の担当者は「初回としては、多くの方に来ていただけた」と相乗効果に手応えを感じている。

 同社は昨年11月、県内の市町としては初めて市と包括連携協定を締結。栃木市内の店舗の敷地を県赤十字血液センターの献血会場として提供した実績があり、がん検診や地域のイベントに出張して相談を受け付ける市の「まちの保健室」と合同での取り組みを決めた。

 店舗駐車場に駐車した同センターの移動献血車には受け付け開始の午後2時半から続々と市民が訪れ、400ミリリットルの献血に協力。終了後には同社プライベートブランドの菓子が手渡された。協力者の一部は献血の待ち時間などに、隣の車両で市の管理栄養士や保健師から生活スタイルや健康などの助言を受けた。

 献血と相談の両方に参加した万町、主婦上田基子(うえだもとこ)さん(66)は「久しぶりに献血に来たら相談もやっていた。コンビニに来た人が気軽に献血や相談が受けられるのは便利だと思う」と話した。同社佐野営業所の小林弘明(こばやしひろあき)所長(44)は「コンビニはさまざまなつながりを生み出す役割も果たせる。今後も協力していきたい」と述べた。

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