早大生や卒業生が活動 群馬学生稲門会 復活を 9日に都内で交流会

 群馬県出身者でつくる早稲田大の学生団体「群馬学生稲門会」を約5年間の休止状態から“復活”させようと、現役学生と県内在住のOBOGが活動を活発化させている。9日に復活交流会を都内で開く予定で、関係者は現役同士に加え、OBOGとのつながりの再構築を目指す。

 群馬学生稲門会は1996年に設立。県内出身の学生のつながりをつくるため長年活動してきたが、2019年3月以降、活動を休止した。同年に卒業した22代目幹事長で現在、前橋市職員の水上智瑛さん(27)=同市=によると、勧誘に努めたが後輩が不在となり、コロナ禍も相まって活動が厳しい状況に陥ったという。

 20年に入学した政経学部4年の小池春都さん(22)=高崎市出身=は4年間、同会がない状況で学生生活を送った。就職活動を経て「群馬県出身の早大生のつながりが少なく、もどかしさを感じた」ことから、同会を復活させようと決意。水上さんが管理していた同会のX(旧ツイッター)アカウントにメッセージを送って活動がスタートし、OBOGの間でも盛り上げる動きが広がっていった。

 月内にも学生団体としての公認を大学側に申請しようと、オンライン上でメンバーを募っている。小池さんは「地元、群馬のつながりを大切にできたら。良いかたちで再始動、復活できたらうれしい」とする。初代幹事長を務めた県議の後藤克己氏(50)=高崎市=は「OBOGは長年交流し絆が強い。現役生の試みを全力で支えたい」と話した。

 交流会は9日午後6時からJR高田馬場駅近くで開き、OBOGも参加できる。問い合わせは同会のX(@gunmatoumonkai)、インスタグラム(@gunmagakuseitoumonkai)へ。

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