サプライズ!雪像お出迎え 魚津・よつば小玄関前、PTA制作「思い出の一つに」

玄関前に設置された雪像に驚いた表情を見せる児童たち

 富山県の魚津市よつば小学校の玄関前に高さ1.5メートルほどの雪像が登場し、4日朝に登校した児童が歓声を上げた。暖冬で雪に触れる機会が少なかった児童を喜ばせようと、同校PTAが3日にサプライズで制作。山間部から雪を運んで仕上げた力作だけに、メンバーは「学校の思い出の一つになってくれればいい」と願った。

 よつば小学校PTAは冬の活動として、一昨年はグラウンド全体を使って雪上アートを施し、昨年は雪遊び会で綱引きや競走を行った。今回は先週末の降雪予報を受け、雪上アートを企画した。

 ところが、3日に期待した積雪がなく、雪像作りに急きょ変更。角川ダムや桃山運動公園まで軽トラックを走らせ、枯れ葉交じりの雪を学校まで運んだ。玄関前に積み上げた雪の山を削り、映画のキャラクターや四つ葉マークの立体像を完成させた。6年生の合言葉「FULL POWER」と記したボードも置いた。

 迎えた4日。続々と登校した児童たちは「札幌雪まつりみたい」「どこに雪があったの」と驚いた表情を見せた。石崎史桜さん(6年)は「雪が降ってないのにオブジェがあってびっくり。朝から楽しい気持ちになった」と話し、PTAの五十井雄一会長は「子どもたちの笑顔がうれしかった」と胸をなで下ろした様子だった。

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