産学官が連携し作業の軽減と機械の老朽化に対応した「かんぴょうの皮むき機」開発 壬生町役場で報告会

とちぎテレビ

かんぴょうの生産者と小山工業高等専門学校など産学官が連携して、作業の軽減と機械の老朽化に対応した「かんぴょうの皮むき機」を開発し4日、壬生町役場でお披露目されました。

かんぴょうの皮むき機を共同で開発したのは、小山高専機械工学科の生徒とかんぴょうを生産する壬生町の農業法人mf、それに那須烏山市の産業用ロボット設計製作のアヤラ産業です。

4日に壬生町役場で開かれたかんぴょうの皮むき機の改良報告会には、小菅一弥町長や佐藤良県議会議長はじめ、県議や県、市町の関係者などおよそ40人が出席しました。

報告会では、小山高専の生徒らが開発の経過を報告した後、改良した皮むき機がお披露目され、ユウガオの模型を使って皮むき機に実をセットする方法が実演されました。

県内のかんぴょう生産は、高齢化や作業が重労働なため、生産者数や作付面積が減少、さらに、皮むき機は老朽化が進み、製造するメーカーがないため、新しく導入することも困難な状況です。県から技術支援の要請を受けた小山高専の伊澤悟教授らが、mfの協力を得て機械の改良と開発の共同研究を始め、アヤラ産業が改良機を製作しました。

完成した皮むき機は、今までかんぴょうの原料のユウガオの実を削るときに、実に軸棒を挿していたものを上下から挟む方式を考案しました。軸棒を挿す技術がなくても、ユウガオの実を機械にセットでき、さらに時間短縮など効率化も実現しています。

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