蔵王掘り下げ、イベント展開 芸工大がビエンナーレの概要発表

 東北芸術工科大(山形市)は4日、初めて蔵王温泉をメイン会場として9月に開催する「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2024」の概要を発表した。「いのちをうたう」をテーマに、蔵王の風土や、蔵王に関する歌も多く詠んだ上山市出身の歌人斎藤茂吉などからインスピレーションを受けた展覧会やパフォーマンス、ワークショップなど体感型のプロジェクトを展開する。

 ビエンナーレは2014年から隔年開催し、今年で6回目。20、22年に続き、医師の稲葉俊郎さん(軽井沢病院長)が芸術監督を務め、9月1~16日に蔵王温泉と同大を会場に行う。

 メインプロジェクトは四つ。「ひとひのうた」は蔵王温泉に整備されている茂吉の歌碑を巡るルートを周遊しながら、美術家や歌人、ダンサーらによる展示やパフォーマンスを鑑賞する。「山と土と茶と」は温泉街や自然環境を体感できる場所を会場に、音楽や食、パフォーマンスなどを一体的に楽しめる体験型のアートイベント。ほかに、変遷する蔵王の姿を掘り下げる展覧会「現代山形考~山はうたう~」、アートを体験・創造するさまざまなワークショップを繰り広げる「SUMMER SCHOOL」を実施する。

 詳細は「山形ビエンナーレ」のホームページから。

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