「猶予はない。時間はラツィオの味方だ」バイエルン指揮官トゥヘル、背水の第2戦へ決意。16強でCL敗退となれば…

直近5戦でわずか1勝と絶不調のバイエルン・ミュンヘンは現地時間3月5日、チャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16第2レグをホームで戦う。相手は奇才マウリツィオ・サッリが指揮を執り、鎌田大地が所属するラツィオだ。

先月14日に敵地で戦った第1レグは、0-1で敗戦。クラブ公式サイトによれば、トーマス・トゥヘル監督は再戦を前に「状況は明確だ。2点差をつけて、サッリのチームを相手に勝たなければならない。大きな挑戦だ」と口に。そのうえでイタリアの難敵撃破に向け、決意をこう示した。

「冷静な頭脳と、感情的なアクセルの踏み方を上手くミックスさせないと。忍耐が必要だ。フラストレーションを溜めず、筋書きを見失わないこと。でも、もう猶予はない。最初のアタックまで待てない。時間はラツィオの味方だ」

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決戦の地は7万5000人を収容するアリアンツ・アレーナ。50歳のドイツ人指揮官は、大声援を期待しつつ、自分たちがそれに応える必要性を説いた。

「感動に満ちたスタジアムが必要なのは間違いない。ただ、その感情と情熱をスタンドに伝えるのも私たちの役目だ。最高のパフォーマンスが求められる」

ブンデスリーガでは、いまだ無敗のレバークーゼンに首位独走を許し、勝点差10を付けられているバイエルン。CLでは希望を見出せるか。ラウンド16での敗退となれば、モチベーション維持の問題にも直面しそうだ。

トゥヘル監督と共に会見に出席したマタイス・デ・リフトは「僕らにとって、クラブ全体にとって、非常に重要な試合だ。準々決勝に進めば、良いシーズンになる。エネルギーを得られる」と語っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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