先人の足跡訪ね歩こう 茂木で10日、6寺院文化財公開

「もてぎ文化財公開」のチラシ

 【茂木】町内の県指定・町指定文化財を一般公開する「もてぎ文化財公開」(町教委、茂木学研究会主催)が、10日午前10時~午後4時に開催される。4回目となる今回公開されるのは長安寺(町田)、能持院(塩田)、桧山薬師堂(桧山)、長寿寺(河井)、安楽寺(北高岡)、法幢(ほうどう)寺(深沢)の6カ所。昨年より1カ所増え、公開時間を前後各1時間延ばした。

 各寺院にはお堂や門、仏像、記念碑など室町時代から江戸時代にかけての貴重な文化財や史跡があり、町天然記念物2件も含む。

 能持院の「能持院総門」(県指定)は室町時代の姿を今に伝え、江戸時代に茂木藩主だった細川家代々の「細川家の墓所」(県指定)は荘厳なたたずまい。

 安楽寺の「木造丈六阿弥陀如来坐像」は圧倒される迫力の大仏。公開要望が多く寄せられていた桧山薬師堂と長寿寺の公開は初回以来となる。

 拝観無料、予約不要。会場で配布する解説リーフレット3枚でオリジナル缶バッジ、5枚で記念品が贈られる。ふみの森もてぎでは関連のテーマ展「茂木の近代建造物」を開催中で、「茂木家文書」(県指定)、「ミミズク土偶」(町指定)も特別公開される。

 (問)ふみの森もてぎ0285.64.1023。

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