台湾、ミサイル訓練強化へ 中国の脅威に対応=国防相

[台北 5日 ロイター] - 台湾の邱国正国防部長(国防相)は5日、台湾軍が今年ミサイル訓練の回数を増やすと述べた。

中国軍はほぼ毎日台湾の防空識別圏に侵入するなど、台湾周辺での軍事活動を近年活発化させている。

邱氏は記者団に対して「敵の脅威」の変化に対応するため、国防部はミサイル訓練の頻度を上げると述べた。

これまでミサイル訓練は航空便や日常生活に影響しないよう特定の時期にしか行わなかったが、「敵の状況に応じて訓練強化を検討しなければならない」と述べた。訓練で使用する弾薬の量は規定に沿ったものになると説明した。ただ、詳細は明らかにしなかった。

中国政府は5日、2024年の国防費を前年比7.2%拡大する方針を示した。伸び率は前年と同水準だが、政府活動報告で示した今年の経済成長率目標(5%前後)を上回る。

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