福井県の眼鏡製造会社が1928万円、飲食店が210万円を不正受給…コロナ雇用調整助成金など何度も虚偽申請

 福井労働局は3月4日までに、新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金(雇調金)などについて、眼鏡製造業の福井眼鏡(福井県福井市中荒井町)が約1928万円、飲食店のWINE食堂TAMAMIN13(同市大手2丁目)が約210万円をそれぞれ不正受給していたと公表した。

 福井労働局によると、福井眼鏡は支給額の一部を、TAMAMIN13は全額を返還した。

 福井眼鏡は2020年8月~21年11月、実際には勤務していた従業員を休業させたとする虚偽の申請を16回行い、雇用保険加入の従業員対象の雇調金1928万8759円を不正受給した。

 TAMAMIN13は20年8月~22年3月、実際は雇用していない従業員を休ませたとする虚偽の申請を20回行い、雇用保険未加入者対象の「緊急雇用安定助成金」210万7800円を不正受給した。

 同労働局は1月29日までに支給決定を取り消し、返還を命じた。

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 雇調金などは、事業主が休業や教育訓練を行って従業員の雇用を維持する場合、休業手当や賃金の一部が支給される。

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