ソシエダの打倒PSGへ広がる連帯…フランス国籍のバスク人が本拠地アノエタに大挙か

PSGよりソシエダを応援するフランス国民多数?[写真:Getty Images]

パリ・サンジェルマン(PSG)ではなく、レアル・ソシエダを応援するフランス国民が少なくないようだ。

久保建英擁するソシエダは5日、チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグでPSGと対戦予定。敵地パリでの1stレグは0-2と敗れており、本拠地アノエタでのリターンマッチでは「90分間で2点差以上の勝利」がベスト8への最低条件となる。

この一戦を前にし、フランス『RMC Sport』が「PSGはバスク(ソシエダのホームタウン)で敵に囲まれる」と紹介。その根拠とは一体何か。

ご存知の方も多いかと思うが、ソシエダやアスレティック・ビルバオがホームタウンを置くバスク自治州は、スペイン北東部に位置するフランスとの国境沿いの都市。とりわけソシエダの本拠地サン・セバスティアンはバスク自治州東部にあり、車で30分ほど走れば、フランスとの国境を越える。

必然的にバスク在住のフランス国民、またバスクにルーツを持つフランス在住のフランス国民が少なくなく、ソシエダvsPSGに合わせ、後者が大挙して西進する可能性が指摘されているのだ。

『RMC Sport』は、フランス国籍を持ち、フランスに定住するイニャキさんという男性を取材。56歳のイニャキさんは「私はバスク人です。選択肢はアスレティックを応援するか、ソシエダを応援するか、2つだけ。私はいつだってソシエダをサポートします」と語る。

ソシオ(クラブ会員)の約20%が常時フランス国籍者と言われるソシエダ。

また、ソシエダと友好関係にあるフランス領バスクのアマチュアクラブ、アヴィロン・バイヨンヌFCからも、連帯意識を持つサポーターが大挙してPSG戦の応援に向かうとされている。

◆フランスの主なバスク人サッカー関係者
ディディエ・デシャン(フランス代表監督)
ビセンテ・リザラス(元フランス代表DF)
ルイス・フェルナンデス(元フランス代表MF)

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