「キレイ! これ ママが住みたいわ!」子どもの受験中に親は物件探し 新生活前に不動産会社は入居者争奪戦  繁忙期の1日に密着

3月に入り、新生活を迎える準備をされている方も多いと思います。入居者争奪戦をテーマに、良和ハウス・上安店を1日密着しました。

閑散期と比べて、契約の数も2倍近くになるということで、繁忙期の今、不動産会社の様子はどうなっているんでしょうか。

午前7時、この時期の不動産会社は入居者獲得のため、精力的に働いています。荷物を運び営業スタッフが向かったのは、入学試験当日の広島市立大学。

良和ハウス上安店スタッフ
「(重くないですか?)無茶苦茶、重たいです」

それもそのはず、ダンボールに入った200冊の賃貸ガイドを用意し、入試に向かう学生たちに手渡しで配るのが恒例行事なんです。

一冊でも多くの冊子を受け取ってもらおうと、走る!走る!!走る!!!!来店者数を増やすために、朝から奔走!

良和ハウス上安店スタッフ
「終わっちゃいました、全部配り終えました」

約30分、200冊を早いペースで配り終え、足早に店舗へ戻ります。

今回、密着する「良和ハウス上安店」は、近隣に大学が点在し学生やファミリー層が多く集まるエリア。

5人の社員が対応し、午前10時から営業します。店長、きょうの予想は?

良和ハウス上安店 田中隆太 店長
「きょうは結構ご予約をいただいているので、すごく忙しくなる予感がしています」

開店早々に来店したのは、50代の夫婦。予約客です。

京都府から来店した夫婦
「娘が大学を受験するので、広島市立大学です。ちょうど今、試験中で待っている状態なので、安心して住める場所を探したいなと思って来させてもらいました」

子どもが試験の間に、親は物件探し。この時期よく見られる光景なんだそうです。

続いて来店したのは、こちらも県外からの予約客。山口県在住の親子。いったいどんな理由があったのでしょうか?

山口県から来店した親子
「進学でこちらにお世話になることになった。広島修道大学です」

入学が決まり、この日には物件を決めて帰りたいという親子、その内覧に同行してみました。

山口県から来店した親子
「めっちゃキレイ!これママが住みたいわ、めっちゃ広いし。この部屋10畳ぐらいあるので。わたしこんな広いところに住んでないよ。持て余しそう、もうちょっと狭い方がいい。狭い方がいいって」
「どの物件もすごい魅力的で実際に住んでみたいと思いました。新生活は、若干不安もあるんですけど、ワクワクのほうが大きい」

その後、満足いく物件と出会い無事契約。この春から広島での新生活が始まります。

時刻は午後2時。予約客、飛び込み客、内覧後の契約が重なり、店内はかなり混雑した状況に。

フル稼働の中、スタッフルームでは真剣な顔つきで店長が電話をしていました。

良和ハウス上安店・田中隆太 店長
「これから接客に入るので、3時半とか代わりに代理案内に行っていただける方をお願いしています」

緊急で隣の店舗からヘルプを呼ぶほどの忙しさ。繁忙期でも、お客を待たせない接客を徹底しています。

良和ハウス上安店・田中隆太 店長
「数ある不動産会社の中から弊社を選んでいただいているので、絶対に満足いただいて帰っていただく、後はおもてなしの気持ちを常に持って、忙しくさせていただいているときこそ、笑顔でご対応させていただけるように心掛けています」

ピークを越えた午後4時。この時間でも学生が多くやってきます。

安田女子大・在校生
「今のお家のトラブルで引っ越そうと考えていて学校から近いところにいい物件があったので、今から内見行ってこようと思います」

北広島町から来店した家族
「大学入学を機に。写真とかネットで見るより、実際に行ってみたほうがここにしたいという気持ちが強くなります。契約しました。スタッフの対応は申し分ないです」

この日、最後のお客さんも無事に契約を済ませ、閉店時間となりました。

良和ハウス上安店・田中隆太 店長
「きょうは今年一番忙しかったです。最終的には11組お越しいただいて、契約が8組。すごい結果だと思います、非常にありがたいことです」

◇ ◇ ◇

スタジオ)
物件をスピーディーに決めるコツを良和ハウス上安店・田中店長に聞きました。
(1)インターネットで賃貸物件を事前にリサーチ
(2)飲食店やスーパーなど、住みやすい場所なのか周辺の環境もリサーチ
(3)自分の許容範囲を把握しておく(築年数やアクセスなど)

これらを準備して不動産会社に行くと、その日のうちに決まることが多いということです。

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