新型コロナワクチン健康被害 死亡3件含む95件を認定 申請162件、50件は審査中 鹿児島県内

 鹿児島県は5日、新型コロナウイルスのワクチン接種について国の健康被害救済制度への申請が2月26日現在、県内で162件あり、95件の健康被害が認定されたことを明らかにした。このうち死亡に関わる事例で認定されたのは3件。県議会一般質問で上山貞茂議員(県民連合、鹿児島市・鹿児島郡区)に答えた。

 県新型コロナウイルス感染症感染防止対策課によると、全申請のうち否認は17件、審査中は50件。死亡事例の申請は18件で、否認1件、審査中14件。申請、認定者の年代や性別、死亡以外の症状などは、「個人の特定につながる」として明らかにしていない。

 全国の申請数は1万345件。認定6344件、否認1201件。このうち死亡に関する認定は493件、否認127件だった。

 予防接種法の予防接種健康被害救済制度に基づき、医療費や死亡一時金などを支給する。本人や家族が市町村に申請、県を通じて国の疾病・障害認定審査会が、ワクチン接種が健康被害の原因かどうかを判断、厚生労働相が認定する。接種後の症状とワクチンとの因果関係が否定できない場合、認められる。

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