「音で鳥を追い払う装置」が関西国際空港などで試験運用開始 航空機と鳥が衝突する「バードストライク」防止に期待【岡山】 

航空機と鳥が衝突するバードストライクを防ぐ取り組みです。岡山理科大学の教授が企業と共同開発した「音で鳥を追い払う装置」が新たに関西国際空港などに設置され、試験運用が始まりました。

高周波によって鳥を寄せ付けない装置「バードソニック」です。

航空機と鳥が衝突するバードストライクを未然に防ごうと、関西国際空港などで試験運用が始まりました。

この装置を山梨県の企業と共同開発した岡山理科大学の辻維周教授は、これまで、シカやイノシシなどの野生動物が嫌がる音を研究し、線路などに動物が近寄らないよう対策を続けてきました。

また、鳥類に対応しようと開発したバードソニックも全国各地で設置され、一定の成果を挙げています。

(岡山理科大学 辻維周教授)
「ここはシギという鳥がメインで、それに合わせて周波数を設定することによって少しでも航空機と鳥との接触を防ぐ」

重大な航空事故につながるおそれがあるバードストライクは、おととし国内で約1400件起きています。

(関西エアポート 勇泰輝さん)
「鳥に直接危害を加えることなくすごく強い効果があるということで、今までと設置後でどれぐらい変化があるのかをしっかり見極めていきたい」

バードソニックは伊丹空港と神戸空港にも設置され、今後1年間で効果を検証していくということです。

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