「至極の引き技」「ファンタスティック!」中村憲剛がFC東京MF荒木遼太郎の“全員をだました1秒のワンフェイント”を絶賛!

元日本代表の中村憲剛氏がDAZNで配信された『やべっちスタジアム』最新回に出演。FC東京MF荒木遼太郎の技ありゴールを絶賛した。

FC東京は3月2日、J1第2節でサンフレッチェ広島と対戦し、1-1でドロー。この試合の荒木の同点ゴールに中村氏が注目した。

相手に先制を許した2分後の71分、ショートカウンターの流れから、右サイドを抜け出した長友佑都がクロスを供給。これをニアサイドで収めた荒木が、巧みなタッチでDFを翻弄して、角度のない位置から右足を振り抜き、強烈なシュートをニアに蹴り込みネットを揺らした。

【動画】全員を欺いた荒木の鮮烈弾!
中村氏は、荒木がボールを受けた際の相手DFとの駆け引きに着目。まず、22歳のMFは長友からのクロスを受けると、ボールとDFの間にしっかりと身体を入れて、DFからボール隠す。そして、右足で少しボールを引いて、ゴール前の味方にヒールパスを出すと見せかけ、DFの重心をずらしたことで、シュートブロックされることなく右足を振れたと解説した。

「ディフェンダーの目線に注目すると、荒木がヒールパスをすると思って、ボールと逆の方向を見てしまっている。ディフェンダーはヒールパスを防ぐために右足を出したことで、重心が逆にいってしまい、シュートへの対応がワンテンポ遅れてしまった。

対峙したDFだけでなく、味方、ゴールキーパー、サポーター、スタジアムにいるすべての人たちを欺いた至極の引き技でした」

番組MCの矢部浩之さんが「もうマジシャンですね!」と称えると、中村氏も「本当にそう思います」と共感。続けて、「全員をだました1秒のワンフェイント。ファンタスティック!」と賛辞を送った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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