能登半島地震 買って食べて復興支援を 鹿児島市の山形屋で「加賀百万石のれん市」始まる 被災4社も出店、石川の味と工芸品が一堂に

石川県の特産品を求める客でにぎわう会場=5日、鹿児島市の山形屋

 鹿児島市の山形屋で5日、石川県の食品や工芸品を集めた「加賀百万石のれん市」が始まった。1月の能登半島地震を受けて「復興支援につなぐ物産展」として開かれ、輪島塗や食品など50社が出店。海鮮弁当や日本酒といった特産品を求める客でにぎわった。11日まで。

 輪島塗の器や箸、地元の菓子や海の幸など約1300点が並ぶ。生菓子やつくだ煮、すしの実演販売もあり、客の目を引いていた。

 地震で被災した4社も出店。会場入り口には義援金箱が設置された。加賀能登のれん会の山田昌志事務局長(59)は「お客さんの笑顔が一番の力になる。被災地への思いも込めつつ、石川の魅力をいつも通り楽しんでほしい」と語った。

 新婚旅行で石川を訪れ知人もいるという、南さつま市加世田の石堂賢一さん(72)は「思い出の味を楽しみながら、現地の人の支援にもなれば」と話した。

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