中国の第14期全国人民代表大会（全人代、国会に相当）第２回会議が５日に北京の人民大会堂で開幕し、李強首相は政府活動報告（施政方針演説に相当）で、「愛国者による香港統治」の原則を実行すると強調した。
李首相は香港・マカオについて「一国二制度」「香港人による香港統治」「マカオ人によるマカオ統治」と高度な自治を堅持するとした一方、「愛国者による香港統治」「愛国者によるマカオ統治」の原則を実行すると説明。香港・マカオの経済発展と市民生活の改善、それぞれの優位性と特色の発揮、中国広東省の珠江デルタ９市と香港、マカオで一大経済圏を形成する「粤港澳大湾区（グレーターベイエリア）」構想への積極的な参画、国家発展の大局への融合、両地の長期的な繁栄・安定を支持するとした。
大湾区については、経済発展において優位性がある地域の一つとして挙げた。
香港政府トップの李家超（ジョン・リー）行政長官は同日出した声明で、李首相の香港に関する言葉が非常に励みになったと表明。中央の指導の下、これらを実践し、国際競争力を上げていく考えを示した。
