【マレーシア】IWCITYがジョ州で大型開発、10年計画[建設]

マレーシア・ジョホール州を本拠とする不動産開発会社イスカンダル・ウオーターフロント・シティー(IWCITY)は4日、州内の大型開発に関する今後10年のマスタープラン(基本計画)を発表した。基幹事業3件から成り、開発後の資産価値(GDV)は43億リンギ(約1,370億円)に上る見通しだ。

ジョホール州とシンガポールを結ぶ高速輸送システム(RTS)のブキチャガー駅近郊とジョホールバル中心部の計約59ヘクタールを段階的に開発する。最初の5年間の第1期では約25.5ヘクタールの開発を進め、総開発価値は18億リンギを見込む。

基幹事業3件のうち、ジョホールバル郊外のプルマスジャヤでは、複合開発事業「ダンガ・リベラ」を手がける。店舗と事務所が併設されたショップオフィスや小売りスペース、ホテル、サービスアパートから成り、総開発価値は5億リンギを見込む。

ブキチャガー駅から15分ほど離れた場所では、住宅開発事業「トゥブラウ・ベイ」を計画している。トゥブラウ川を望む面積約40ヘクタールの地域で住宅を開発する。総開発価値は35億リンギ。複数の工期に分けて開発を進める計画で、試行段階ではまず約12ヘクタールで開発を進める。

約50万人が暮らす住宅街クンパス付近では、小売りを中心とした複合開発事業「ダンガ・ハイツ」を計画している。開発用地の面積は約12ヘクタール。第1期では、2階建てのショップオフィスを建設し、総開発価値は3億3,000万リンギを見込む。人口密集地域であることから、ホテルやオフィス、サービスアパートの建設も予定している。

■ホテル大手メリアと提携

IWCITYは4日、スペインのホテル運営大手メリア・ホテルズ・インターナショナルとホテル開発に関する覚書を締結した。複合開発事業ダンガ・リベラの一環として、「メリア・ホテルズ・アンド・リゾーツ」ブランドのホテルを建設する。

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