次世代型路面電車(LRT)の運転士は、車両基地に戻った際や終点の停留場での折り返し運転時に、必ず車内を点検する。忘れ物をはじめ危険物、車両の破損や汚れなどを確認するためだ。
運行会社の宇都宮ライトレールによると、開業半年が過ぎ、車内などで見つかった忘れ物は約1200件。傘や手袋、ワイヤレスイヤホンが多く、スーツケース、お土産品もあった。
同社では、乗客から届けられた物も含め、忘れ物があれば日時、特徴などを台帳に記録してケースに保管。1週間分を週末に所轄の宇都宮東署に届けるという。
車両基地では5日も、運転士が運行後の車内で、座席や床などを指さし確認しながら見て歩いていた。
同社運輸安全課の清水圭介(しみずけいすけ)運輸担当課長(54)は「忘れ物を防ぐためには、降車時に1度振り返って確認してほしい」と呼びかける。