卯辰で60校超激突 5月19日、第108回高校相撲

大規模改修された会場で、熱戦が繰り広げられた前回大会=昨年5月、金沢市の石川県卯辰山相撲場

  ●石川は11校、立ち合い正常化徹底

 第108回高校相撲金沢大会(公益財団法人日本相撲連盟、北信越高体連、北信越相撲協議会、北國新聞社主催)準備委員会が5日、金沢市の北國新聞会館で開かれ、5月19日に同市の石川県卯辰山相撲場で開催することを決めた。出場校枠は前年同様、地元石川の11校を含む66校とした。4月に立ち合いのルールが改定されるのを受け、土俵上でのマナー徹底と運営の円滑化を申し合わせた。

 出場校枠は北海道1、東北6、関東11、東海10、近畿7、中国4、四国4、九州・沖縄6、北信越は石川11、富山2、福井1、新潟1、長野2。当日は午前8時からの開会式に続き、団体の予選3回戦と優秀校による決勝トーナメント、予選3回戦全勝者による個人トーナメントが行われる。

 立ち合いについては、日本相撲連盟が4月1日からルールを改定する。双方の選手が両手を土俵について静止した後、主審の「はっけよい」の掛け声の前に「引きますよ」と声を掛けてから始まる。高校の全国大会では金沢大会での適用が初めてとなる。

 参加申し込みは5月7日に締め切り、同9日午後2時から予選3回戦の組み合わせ抽選会を開く。大会前日の同18日は午後2時から北國新聞赤羽ホールで監督会議と選手交歓会を行う。

 新生卯辰山相撲場のこけら落としとなった昨年の大会は箕島(和歌山)が団体で56年ぶり2度目の優勝を果たした。県勢は優勝8回の金市工や金沢学院大附の躍進が期待される。

 大会は県高体連と一般社団法人県相撲連盟が主管する。県相撲連盟の寺下冨士夫理事長は飯田や能登など能登半島地震で被害が大きかった学校について「参加したいと前向きな返事を受けている。一校でも多く参加してもらい、観客に能登の子が頑張っている姿を見せたい」と述べた。

 金沢大会は金石海浜で1915(大正4)年6月に第1回大会が行われた。同年8月に初開催された野球の甲子園大会より古く、国内で最も古い高校スポーツ大会とされる。

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