復興応援酒を全国販売 10日から18銘柄、統一ラベル

統一ラベルで販売される18銘柄の復興応援酒

 石川県酒造組合連合会は10日、能登半島地震からの能登復興を応援するため、統一デザインのラベルを貼った県内18銘柄の酒を発売する。全国の酒販店などで順次販売する。1本当たり200円を県や被災した能登の酒蔵に見舞金として寄付する。

 ラベルには、1枚の折り紙で石川県の形をかたどったデザインを使い、銘柄ごとに色を変えた。復興応援酒のプロジェクト名「つなぐ石川の酒―TSUNAGU ISHIKAWA―」、酒造名、銘柄を表記した。

 ラベルは、缶コーヒー「ボス」のデザインを考案した高岡市出身、金沢美大OBの石浦弘幸さんの案を採用した。

 容量はいずれも720ミリリットル。銘柄によって純米吟醸や大吟醸などがあり、価格は2千円前後となっている。

 能登半島地震では奥能登の酒造全11社が被災し、蔵の全壊や半壊などの被害を受けた。連合会の担当者は「能登の酒蔵を助けたいとの思いが結実したプロジェクトであり、この統一ラベルが能登復興のシンボルの一つとなってほしい」と話した。

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