デジ田甲子園、「ふくいのデジタル」がベスト4 スマホアプリ「ふくアプリ」提供、地域のDX推進

福井新聞社と福井銀行の共同出資会社「ふくいのデジタル」のロゴ

 デジタル技術を活用した地域活性化策を競う2023年度「デジ田甲子園」の受賞団体が3月5日発表され、民間企業・団体部門で福井新聞社と福井銀行の共同出資会社「ふくいのデジタル」がベスト4に選出された。近く岸田文雄首相が表彰する。

 同部門には全国143事業者が応募し、30事業者が本選に進出。インターネット投票の結果に有識者の評価を加味して受賞団体を決めた。「ふくいのデジタル」はインターネット投票で全体2位となる6709票を獲得した。

 同社は22年9月、地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を目的に設立。デジタル地域通貨などを利用できるスマートフォンアプリ「ふくアプリ」を提供している。受賞を受け、小林拓未社長は「DXを通して地域の人々のウェルビーイング(幸せ実感)を高めていくという理念に共感していただけた」と喜びを語った。

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 県内からはフィッシュパス、ほくつう福井支社・北陸電力新価値創造研究所も本選に進んでいた。

 優勝は民間企業・団体部門が富士フイルムシステムサービス(東京)、地方公共団体部門が愛知県豊田市上下水道局。デジ田甲子園は政府が目指す「デジタル田園都市国家構想」の一環で22年度に始まった。

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