中国初のEVスマート充電・バッテリー交換モデルエリアが完成―江蘇省

中国初の電気自動車スマート充電・バッテリー交換モデルエリアが4日、江蘇省で完成した。

国家電網によると、中国初の電気自動車(EV)スマート充電・バッテリー交換モデルエリアが4日、江蘇省で完成した。モデルエリアは充電インフラのソフト・ハードウェアの高度化改造を通して、新エネルギー車、充電・バッテリー交換ステーション、都市電力網の3者の効率的な連動を実現し、充電ポールの使用効率を向上させる。中央テレビニュースが伝えた。

同モデルエリアは江蘇省蘇州市、無錫市、常州市の3地域をカバーし、21カ所の充電・バッテリー交換ステーションと300本近くの充電ポールを新設する。スマートアルゴリズムにより、システムは充電駐車スペースの実際の状態、充電料金、待ち時間などの情報を総合的に研究・判断した後、ドライバーに最適な充電プランを提示する。新エネルギー車のドライバーが携帯アプリで目的地、車の航続距離、バッテリーの容量などの情報を入力するだけで、いつどこで充電するのが最も経済的で時短になるかが分かる。試算によると、モデルエリア内のドライバーの月平均の充電待ち時間が50%近く短縮される。

国網江蘇省電力マーケティング部市場処の阮文駿処長は、「従来の充電方式は、充電の需要が生まれた場合にドライバーが自ら充電ポールを探すことだが、当社が研究開発したスマート案内機能はドライバーの使用習慣、充電ステーションの待ち時間、充電サービス料金の優遇などの状況に基づき、ドライバーに自ら最適の充電プランを提示することができる。ドライバーが充電ルートを一つに絞る必要がなく、充電時間とコストを節約することになる」と述べた。

中国の新エネルギー車保有台数は2023年末時点で2000万台を突破した。23年に新たに登録された新エネルギー車は前年比38.76%増。この成長ペースによって計算すると、25年末には3500万台近くに達する見込みだ。モデルエリアの完成は、新エネルギー車ドライバーによりスマート、効率的で便利な充電・バッテリー交換体験を提供することになる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

© 株式会社 Record China