「キューウェルのチームはまだ不十分」山東泰山に勝機あり!ACL横浜戦を前に中国メディアが意気揚々!「リベンジに好都合」

3月6日に開催されるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝の第1レグで、横浜F・マリノスと山東泰山が、中国の済南奥林匹克体育中心で激突する。

両者はグループステージでも対戦しており、その際は横浜が1-0、3-0で連勝を飾った。ただ山東泰山は、ラウンド16で川崎フロンターレを劇的な形で下し、非常に勢いに乗っているだけに、決して侮れないチームだ。

好カードとして大きな注目を集めるなか、中国メディア『搜狐』は「リベンジに燃える泰山」と題した記事を掲載。再び顔を合わせる日本の強豪をこう分析した。

「グループステージで、泰山は横浜にホームで0-1、アウェーで0-3と連敗を喫した。その攻撃力は川崎に勝るとも劣らない。横浜の助っ人トリデンテ(アンデルソン・ロペス、エウベル、ヤン・マテウス)は、大きな影響を与えるだろう。

前回の対戦からは監督が代わった。オーストラリアの伝説的プレーヤー、ハリー・キューウェルが新たに就任したのだ。選手では、メインGKの一森純とセンターバックの角田涼太朗がチームを去った。しかし、全体的な戦力はそれほど低下していないため、難易度は依然として非常に高い」

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新体制となった横浜は、ACL8強入りを懸けて戦ったバンコク・ユナイテッドとの2戦で大いに苦戦し、J1では2節にして早くも黒星を喫した。いまひとつ調子が上がらないだけに、『搜狐』は自国チームが付け入る隙は十分あると考えているようだ。

「ACLの2試合とJリーグのパフォーマンスから状態が分かる。キューウェル新監督が率いるチームの仕上がりはまだ十分とは言い難い。チェ・ガンヒ(山東泰山の監督)がリベンジを果たすには好都合かもしれない」

一方で、韓国人指揮官が率いる山東泰山の仕上がり具合は、次のように伝えた。

「泰山はホーム&アウェーの2戦合計6-5で日本の川崎を退けた。特に第2戦のアウェーゲームでは、チーム史に残る名勝負を演じた。歴史的な逆転劇を完成させたのだ。次の中国スーパーリーグ第1節では、長春亜泰を相手に一時4点をリードして、4-2で連勝した。チェ・ガンヒのもと、泰山は全体的に成熟している」

日中の雄が火花を散らす第1ラウンドは、いったいどんな展開になるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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