米百貨店ノードストローム、通期見通し低調 慎重な消費を想定

Ananya Mariam Rajesh

[5日 ロイター] - 米百貨店ノードストロームが5日発表した2024年通期業績見通しは、市場予想に比べて総じて低調で、需要回復ペースが想定を下回っていることを示唆した。

24年見通しの売上高伸び率が2%減―1%増、1株利益は1.65―2.05ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想はそれぞれ0.04%増と1.98ドルだった。

同業のメーシーズも既にさえない通期見通しを明らかにしている。

ノードストロームのキャシー・スミス最高財務責任者(CFO)は「インフレと高金利を踏まえて裁量的な買い物を考えている慎重な消費者の姿を引き続き見込んでいる」と述べた。

モーニングスターのアナリスト、デービッド・シュワルツ氏は「この見通しは期待外れだ。ノードストロームはまだパンデミック(の痛手)から十分に持ち直していない」と指摘した。

ただ第4・四半期の総売上高は44億2000万ドルと、アナリスト予想の43億9000万ドルを上回った。年末商戦期に主としてランニングシューズと美容関連商品の需要が強かったことが全体を押し上げた。

傘下のオフプライス業態「ラック」の売上高は14.6%増加した。

特殊要因を除く1株利益も0.96ドルで、アナリスト予想の0.88ドルを超えた。

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