新佐世保署外観を公表 「三川内焼」をモチーフに 2027年度に開庁予定 長崎県警

新しい佐世保署のイメージ図(長崎県警提供)

 長崎県警は5日、佐世保市花園町の市民会館跡地に移転新築する佐世保署の実施計画の概要を定例県議会総務委員会で公表した。外観は、同市の伝統工芸品「三川内焼」をモチーフに白と青を基調としたデザイン。運転免許証の更新手続きや拾得物など窓口を1階にまとめ、利用者の利便性を向上させる。
 県警装備施設課によると、建設工事費は約71億円。新年度から発注手続きを含む建設工事に着手し、2027年度に開庁する予定。
 鉄骨造4階建て。延べ床面積は県内22署のうち最大の約9850平方メートル。署内は、来庁者エリアと警察職員が執務に当たる公務エリアを明確に区分する。駐車場も庁舎西側に公用車用、北側に来庁者用と分けて整備。来庁者用は53台分、二輪は10台分。
 震度6程度の大地震にも耐えられる耐震構造。敷地の一部は土砂災害特別警戒区域と重なるが、庁舎と駐車場出入り口は区域外に配置し、非常時でも業務を維持できるという。
 現在の同署は1971年に建設。老朽化や耐震性不足から相浦署と統合し、市民会館跡地への移転新築を計画していた。県警警務課は、相浦署跡について「幹部交番としての活用に向けて前向きに検討する」としている。

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