山形署長に阿部氏 県警異動内示、10署で署長交代

山形県警本部(資料写真)

 県警は5日、警察官と一般職員の人事異動を内示した。警部以上の警察官、主幹級以上の一般職の幹部職員は異動規模が前年比4人減の190人。地元採用トップの刑事部長などは留任し、警察署は県内14署のうち山形、鶴岡、酒田など10署で署長が交代する。一線署筆頭格の山形署長に阿部喜彦生活安全部長が起用される。

 本部の部長は川井伸刑事部長のほか、塚本憲明交通部長と板垣敦士警備部長がそれぞれ留任となる。岡崎浩隆首席監察官が新たに生活安全部長に就く。

 警視正への昇任は1人で、本間義和警務部理事官兼警務課長が首席監察官に登用される。

 部長級は塚本高弘鶴岡署長が警務部理事官兼警務課長、高宮康彦生活安全部理事官兼地域課長が刑事部理事官兼生活安全部理事官にそれぞれ就く。京野匡刑事部理事官兼生活安全部理事官は鶴岡署長、小川広治警察学校長は酒田署長、斎藤茂新庄署長は警察学校長にそれぞれ就任する。

 参事官級から部長級への昇格は2人。長沼伸和警備部参事官兼警備1課長が生活安全部理事官兼サイバー犯罪対策課長、舘石尚之交通部参事官兼運転免許課長が新庄署長にそれぞれ起用される。

 参事官級への昇格は4人(うち職員1人)で、所属長級への昇任は8人(同1人)となった。

 今回から定年延長制度が採用された。職員を含む計55人のうち41人が定年延長を希望している。警部以上は警部補に階級が下がり、警部補以下はこれまでの階級を続ける。警視以上で役職定年は警視正の高橋信一山形署長、警視の熊坂嘉幸酒田署長ら計10人。

 発令・着任は国家公安委員会発令の警視正に関連する異動は今月31日付、他は4月1日付をそれぞれ予定している。

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