「理事長室で抱きしめられ 手が腰に…」“こども園” で男性理事長が女性職員8人にセクハラか 具体的な訴え多数も「何かの行き違い」と否定

被害を訴えた女性ら

北海道の認定こども園で、男性理事長が女性職員にセクハラを繰り返していたとして職員が被害を訴えました。理事長はセクハラを否定しています。セクハラ被害を訴えているのは江別市の認定こども園の職員で、園を運営する学校法人・江別キリスト教学園の男性理事長(75)が2021年の夏ごろから女性職員8人に対し理事長室へ呼び出したうえ抱きつくなどのセクハラ行為を繰り返していたと主張しています。5日に開かれた記者会見では、職員が被害の状況を話しました。「理事長室で2人きりの時に握手して抱きしめられた。手が腰のあたりまで行くこともあった」「抱きしめられて離してもらえず、手で押して拒んでも抱き寄せられた」「休みの日に携帯に電話がかかってきて『今、家のそばにいるから出てこないか。一緒に食事をしよう』なとど言われた」「通りすがりに『きょうもかわいいね』と言われた」「『昼食を食べるなら僕の部屋で食べなさい』と言われた」「不快な思いと恐怖でいっぱいだった」(いずれも職員)職員の中には被害を訴えた後に雇い止めを受けた人もいて、札幌地域労働組合は子ども園側も黙認していたとするとともに、理事長への処分を求める団体交渉の申し入れ書を学園側に提出し、実態の検証や再発防止策、被害者への謝罪と補償などを訴えました。一方、理事長は取材に対し過去に保育士に抱きついて札幌簡裁から罰金10万円の略式命令を受けたことは認めたものの、ほかの職員へのセクハラについては「行為などはなかった、何かの行き違いだ」としています。

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